2015-03-01
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「青」か「白」かで揉めている部分の色をスポイト抽出↑
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色情報はこうなる↑
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もう少し分かりやすく四角に切り取ってみる↑
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切り取った部分はこうなっている↑(A)
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「青」か「白」かで揉めている部分を切り取ると↑
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切り取った部分はこうなっている↑(B)
上の切り取った四角形を単独で見て、これを「折り紙」だとしたら何色に見えるだろうか。
(A)を「黒」だと言い張る人はいないのではないだろうか? 普通に見れば、金茶色、黄土色、濃いベージュ……いろんな言い方がありそうだが、間違っても「黒」ではない。
(B)はちょっと微妙で、正確にいえば「白」ではない。見たまんまなら、青みがかったグレーというところだろう。カラーピッカーで色情報を見ても、青系統であることははっきりしている。だからこれを「青」と言う人は間違っているとは言えない。青が何かの拍子に白っぽく写ってしまった、という解釈を脳内ですることはありそうだ。
つまり、「白と金」と見ている人は、この写真の色そのものから判断している。逆光あるいは暗い場所で撮ったために、白はグレーになり、金は黄土色のように写っている、と脳が判断している。
逆に、「青と黒」と言っている人は、極端に色を暗めに修正して見たことになる。
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このカラーピッカーのチャートで分かるように、色の薄い部分の実際の色情報としては明るいブルーグレーなのだが、このポイントを右下に移動させていけば(暗くしていけば)青系統の色になる。
ということは、
- 白と金 に見えている人は、実際の写真の色に近い色で判断している
- 青と黒 に見えている人は、実際の写真の色ではなく、その色情報を極端に暗めに脳内で補整して見ている
ということになる。
さらに興味深い仮説
大体のところはこういうことだと思うが、それでも、なぜ金茶色を黒に、明るいブルーグレーを濃い青にまで補整してしまう人が多数いるのか、まだスッキリしない。
多分違っていると思うが、興味深い仮説もひとつ紹介。
「青と黒」に見える人の多くは女性だそうである。で、実際のドレスの色は青と黒である。女性のほうがファッションには敏感なので、このドレスの本当の色は青と黒だと、経験則、あるいは配色の好み(センス)が働いて色味が壊れる前の実物が何色かを「見抜いている」のではないか? という説。
う〜〜ん。面白いけれど、無理がある?
もうひとつ、これはかなり可能性が高いと思うが、「色の名前」と実際の色の照合具合(レンジの広さ)が人によって違うからだ、という説。どこまでを「青」と言うのか……というような問題。
今回の写真の、
禺画像]
↑これを、同じように見えてはいるけれど、「青みがかったグレー」だと認識している人と「薄い青」だと認識している人がいる、というわけだ。言い換えると言葉(色の名前)の「定義」の問題。
グレーなら白が影に入ればグレーに見えるから、「もとは白だよね」と脳が判断する。
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