2022年後半からの世界
2022-04-17


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イシ: ロシアと中国を軸とした新しい政治経済圏ができるという前に、今目の前に迫っている数か月後のことを予測できますか?

幽大: 余輩の予言や予知は、正確な時間までは見えてこないことが多いのでな。数か月後というのは、今年、2022年後半ということだろう? その範囲なら、むしろ情報を持っている二人のほうがはっきり見えておるんじゃないかね。

吾狼: ぼくは仕事柄、いろんな職種の人、現場で実際に動いている人たちと会って話をすることが多いんですが、今年に入ってからは、誰もが異口同音に「日本はとんでもない窮地に陥る」と言いますね。

幽大: どういうふうにだ?

吾狼: とにかくありとあらゆるものが入手困難になり、価格が暴騰していくと。

幽大: その代表は食料だろう? 最初に話題にあがった通り。

イシ: それは間違いないですね。今はまだ、値段が上がったというだけで、店から食料品が消えたわけじゃない。でも、もうすぐ店に並ばなくなるものが出てくるんじゃないかな。
 3.11のとき、スーパーの食料品棚から品物が消えたことがあったけど、あれはパニック買いで一時的に消えただけだった。でも、今度は本当に商品が入ってこなくなるかもしれない。秋にははっきりするでしょう。
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↑↓2011年3月のスーパー
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↑2011年3月のガソリンスタンド

吾狼: ぼくら、食料生産者じゃない人間はどう対処すればいいですかね。

イシ: 備蓄というのも限界があるしねえ。缶詰のような保存できるものはある程度ため込めるかもしれないけど、肉だの野菜だのという生ものはまったく無理だし。米だって、白米は冷蔵しないと長くはもたない。

吾狼: 先日、循環農業に取り組んでいる農家の人と話をしたんですが、彼は、都会に住む自称ミニマリストとかエコロジストたちは生き残れないだろうと言ってましたね。

幽大: ミニマ……?

吾狼: 極力物を持たない生活を実戦しようという人たちのことですね。部屋の中に余計な家具とか雑貨とかは置かない。道具や衣類も最小限に絞る。狭い部屋でもものを置かなければ快適に過ごせる、といった生活スタイル。一種の流行りになって、よくメディアでも取り上げられてますね。

幽大: それは結構なことのように思えるが。

吾狼: はい。それ自体はいいかもしれませんが、農家の人たちから見たら、そんな暮らしは、逆に、モノが十分あるからこそできるんだ、と。
 すぐそばにコンビニがあって、夜中でも食料が買える。必要なものは何でもネットで注文すればすぐに家まで届く。便利すぎる世の中だからこそ「物を持たない」などと言っていられる。店から商品が消え、燃料高騰で物流が止まったら、たちまち飢える、と。

幽大: なるほど。それはそうだろうな。倉庫も持っていないから、食料の備蓄とかできないし、電気やガスが止まったときの代替策も持っておらんわけだからな。

吾狼: 都会の自称エコロジストというのも同様で、コンビニでレジ袋や割り箸はもらわず、マイバッグやマイ箸を使います、という人の中には、レジ袋や割り箸の有効活用を知らない人がいっぱいいる、と。

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