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気がつくと、日本は新規感染者数で世界のトップ10入りを果たしているようだ↑
極端に検査数が少ないのに新規感染者が多いというのだから、実際の感染者数は一桁多いだろう。
で、現在、その90%以上がデルタ株だという。
今はデルタ株と呼ばれている変異株(当初は「インド株」と呼ばれていた)が日本に入ってきてしまったのではないか、と一部のメディアが書き始めたのはいつだっただろうと振り返ると、今年の4月終わりくらいだった。
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3月は空港検疫(抗原検査)で判明した陽性者157人のうち、インドでの行動歴がある入国者は8人だったが、4月は24日までに、242人中56人。特に先週の増加ペースは激しい。危ぶまれるのは、判明した陽性者以外に検査で「陰性」となっても実は感染している人が相当数入国している可能性があること。空港検疫では入国者の待機時間短縮のため、15〜30分で結果が出る「抗原検査」を採用しているからだ。(
空港検疫コロナ陽性で「行動歴インド」入国者急増!二重変異株が抗原検査すり抜け日本で蔓延か 日刊ゲンダイDigital 2021/04/26)
日本に入国する際の空港や港湾の検疫で、4〜5月に確認した新型コロナウイルスの感染者のうち、感染拡大が深刻なインドと隣国のネパール、パキスタンから入国した人が過半数を占めた。(略)3カ国から入国し、検疫で感染を確認した人は4月に176人、5月8日までに81人の計257人。内訳はインド110人、ネパール78人、パキスタン69人だった。検疫で感染が確認された人のうち、4月は57%、5月は80%を占める。(
4〜5月入国のコロナ陽性者、インド周辺3国が過半数 朝日新聞Digital 2021/05/10)
日記にも書いたなあ。
⇒これ[LINK]。
要するにこの時点でデルタ株の侵入を防げなかったことが今の惨状を招いている。
苗床を用意してしまった後に、五輪関係者という田植え部隊を招き入れたのだから、なにをかいわんや、だ。
厳格な入国管理や即座のロックダウンなどを実施してきた
オーストラリアや
ニュージーランドでさえ、デルタ株の侵入は完全には防げなかったのだから、ましてやザル状態の日本では到底無理だった。
それにしても、もう少しマシな体制は取れただろうに、と悔やまれる。
こうなってしまった以上、もはや緊急事態「宣言」とかを繰り返していても意味がない。
「人と交わるな」という社会が続けば、(学校だけでなく、広い意味での)教育現場や、文化・芸術活動の現場は壊滅的なダメージを受け、今まで作り上げてきた「人間として生きていく価値」が大きく失われてしまう。特に若い世代にとって、それは単純な死よりも怖ろしい結果を招くだろう。
デルタ株に関しては、最近、
こんな研究発表があった。
「ウイルスの感染力を高め、日本人に高頻度な細胞性免疫応答から免れるSARS-CoV-2変異の発見」(東京大学、熊本大学、東海大学、宮崎大学、日本医療研究開発機構 6人の研究者による共同研究)
簡単にまとめると、
- 当初「ファクターX」と呼ばれていた「感染しにくい要因」の1つはやはりHLA型の違いで、日本人の約6割が持っている「HLA-A24」が新型コロナウイルスが細胞表面にくっつくのを阻害していた。
- しかし、今日本で急速に感染を広げているデルタ株は、この「HLA-A24」を介した免疫から逃れる性質を持つ。