「地方創生」という言葉の軽さといかがわしさ
2015-10-31


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テレ東の『カンブリア宮殿』10月29日放送の 「田舎の埋もれた宝を“デザイン”の力で輝かせる男!  梅原デザイン事務所  梅原 真(うめばら まこと)」を見た。

佐野研二郎事件の後だけに、似たような仕事をしていてもずいぶん生き方が違うなあと、興味深かった。

高知県の旧・十和村(現・四万十町)。人口3000人足らずの地域に年間15万人が訪れ3億3000万円売り上げる道の駅がある。オリジナル商品のパッケージが評判だ。同じく高知の港町では、お母さんたちがキビナゴの塩漬けを手作りしている。これもパッケージが目立つと人気になり、東京の伊勢丹でも売っているほど。これらのパッケージデザインやコピーを手がけたのは、デザイナーの梅原真。梅原は高知県に住み、一次産業を元気にする仕事ばかり手がけている。田舎がかかえる劣等感は、考え方ひとつで魅力に変わると梅原は言う。一見「なんにもない」地方の埋もれた商品の魅力を引き出しヒットさせてしまう、その手腕を取材!
番組PRページより)
人口3000人足らずの村というと川内村と同程度。そんな田舎にも、こういう人がいて、地域の人が一緒に努力すると自立経済が芽生える。
川内村でゆくゆくは僕もこんな感じのことをやれたら……という思いがあった。それを進めていく前に、風力発電問題が起き、原発が爆発した。
四万十にもおそらくそうしたことはなんやかや起きているはずだが、それでも何人かの人と気持ちがうまく響き合い、なにがなんでもやるんだという強い意志があるところにはこうした光もさす。

番組のまとめで梅原氏がストレートに言ったことは、ことごとく頷ける。
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……そういうことだよね。

ただ、これは簡単なことではない。個人の力だけではどうにもならない局面が多々出てくる。

ボランティア組織が、事業型NPOへの成長に立ちはだかる「死の谷」とはなにか、どう乗り越えるのか


この秋元祥治氏の話もなかなか考えさせられる。

ボランティア型の市民団体やNPOが、事業で自立していく事業型NPOに発展・成長していく過程には、単に連続的ではない「死の谷」があるという話。
何かしらの問題意識や高い志から活動を始めたリーダー(個人もしくは複数)に共感する人々が一緒になって取り組みをしていくが、その先には「明るい社会、暗い家庭」と揶揄されるような難関が待ち構えている。

そこで行政がどういうスタンスで力を貸すか、センスと情熱を持った行政マンがいるかどうかが大きくものを言う。
例えば、広島県神石高原町(じんせきこうげんちょう)にあるNPO法人ピースウィンズ・ジャパンが、殺処分前の犬を引き取り、獣医師による診断、ドッグトレーナーによるしつけを行い、新しい飼い主を探しているという活動
「ふるさと納税」制度と組み合わせたことで資金が集まるようになったそうだが、これなどは行政との連携なしでは実現できない。つまり、自治体に同じ価値観・感性を持っている職員がいないと無理だ。

次に、


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[無能な政治家]

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