自動車税における許し難い不正義
2015-05-12


禺画像]
こういう話題はそのうち「特高」に引っ張られる要因となりそうだから控えておこうと思いつつも、どうにも腹が立って仕方がないので書く。
すでにほとんどの人は気がついていることだとは思うが、ここまでひどい不正義をこれ以上許しておいていいのか、という話。

上の写真は、軽自動車のスズキ ワゴンR 2001年発売モデルと最新型のトヨタ クラウンマジェスタ(2014年発売)を並べたところだ。(Gooネットより)

ワゴンRは排気量660cc、重量が800kgで、燃費は22.5km/l。(N-1グレード)
クラウンマジェスタは排気量が3500cc、重量が1830kgで、燃費は18.2km/l。
この2車、ワゴンRは新車登録13年を超えれば自動車税が増税になるが、排気量が5倍以上、重量が2倍以上のクラウンマジェスタは、重量税、自動車取得税はゼロ(免税)措置を受けられるだけでなく、自動車税が75%OFF(本来58000円が14500円)になる。

先日、今年度分の自動車税を払ってきた。うちの車は2台とも登録13年を超えるので、自動車税が今年からさらに増税されて、2台で9万円を超えた。

[LINK] (禺画像])

[LINK] (禺画像])

[LINK] (禺画像])

[LINK] (禺画像])

↑このように、古い車は否応なしに増税されるのである。

では新型クラウンマジェスタはどうかというと、平成27年燃費基準、平成32年燃費基準を20%上回っている「優等生」なので、自動車税は75%減税されるのである。
3500cc乗用車の本来の自動車税は58000円だが、75%軽減されて14500円。つまり、2000cc以下で13年超の古い車を大切に乗っている人には増税して45400円を取るが、3500ccの高級車を買える富裕層からは75%減税で14500円の税金しか取らないという、とんでもない法律を知らないうちに作っているわけだ。

なぜこんな馬鹿なことになるかというと、「エコカー」であると認定するための「燃費基準」が車重別に定められているからだ。↓
[LINK] (禺画像])

これを見ると分かるように、重量が800kgの軽自動車は燃費基準が21km/lで、その20%UPは25.2km/lという非常に厳しい数値をクリアしないと「エコ」であると認定されないが、車重が1800kgを超えるクラウンマジェスタは燃費基準が11km/lで、その20%UP値は13.4km/l。最新型クラウンマジェスタは公称燃費18.2km/lなので、軽くクリアしている、というわけだ。
どんなに燃費性能がよくても、大排気量の高級乗用車を新たに作るための資源消費、エネルギー消費と、それよりも燃費がよく、はるかに省資源、省エネで作られた軽自動車を長く乗り続けるのとではどちらが環境負荷が少ないかくらい、子供でも分かる。
しかも、クラウンは人を乗せて移動するための車であり、バスやトラックではない。ワゴンRに一家4人が乗って移動している図はよく見るが、クラウンマジェスタに4人も5人も乗っているのはあまり見ない。たいていは運転手付きで後部座席に一人で乗っているか、オーナーが一人で運転しているかだ。


続きを読む


コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット