自動車税における許し難い不正義
2015-05-12


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軽自動車ユーザーは生活必需品として乗っているので、10万キロ、20万キロ、15年、20年と乗り続ける。だから軽自動車は中古車価格もあまり値崩れしない。
しかし、高級大型乗用車のオーナーは5万キロも走らないうちに平気で新車に乗り換える人が多い。セダン型の中古車は人気がないので、あまり走行していない車でも廃車になることが多い。
どちらが環境負荷が大きいかは、考えるまでもない。


燃料消費量に課税するのは間違っていないが、それならガソリン税で取ればよい。
資源浪費を防ぐという目的であれば、乗用車の重量税をしっかり取ればよい。
その上で、排ガス規制や製造過程で消費される資源の量、エネルギー、廃棄するときの環境負荷や廃棄のために使われるエネルギーの計算をしっかりやって、なるべく省資源、省エネルギーで行きましょう、と指導していくのが行政というものだろうに。

環境負荷の高いライフスタイルは減税、省エネ省資源でつましく暮らしている者には増税という不正義を国が行う裏には、トヨタのような巨大企業にどんどん儲けてもらうため、まだまだ使える車をどんどん廃棄して新車を買わせようという狙いがある。それを正直に言えばいいものを、「地球温暖化防止」だの「環境負荷」の軽減だのという嘘を平気でつく。
嘘を平気でつく国、行政のもとで暮らしていかなければならないことほどストレスフルなことはない。

オマケ クラウンじゃ嫌だレクサスにしろと駄々をこねた地方創生大臣

クラウンマジェスタとワゴンRは分かりやすく例にしただけで、別にクラウンのオーナーに恨みがあるわけでもなんでもないのであしからず。好きなクルマに乗ればいいのである。ただ、税金という社会的な負担ルールにおける不正義は許せない、という話だ。
ちなみに、軽自動車が必需品の地方の文化や経済を応援する立場の石破茂 地方創生大臣は、クラウンがお嫌いらしい。 石破は 内閣府が2013年11月に購入した公用車のトヨタ「クラウン」を、たった1年3カ月で“乗り捨て”。今年2月に月39万円のレンタカー代を支払ってトヨタ「レクサスLS460」に乗り換えた後、さらに3月、今度はワンランク上の「レクサスLS600HL」を購入した という記事が⇒こちらに紹介されている
2015年3月30日の衆院予算委で、民主党の玉木雄一郎議員が、閣僚の公用車について質問したことで明らかになった。
内閣府の運用ルールでは、大臣の公用車は「12年間使用か、10万キロ走行」をメドに買い替えるのが一般的で、わずか1年余りで乗り換えるなんて聞いたことがない。しかも、クラウンは新車で約500万円で、レクサスはその2倍の約1100万円もする。 「石破さんは農相の時、トヨタの最高級車『センチュリー』が公用車だったが、地方創生相はクラウン。そのため、『なぜセンチュリーじゃないんだ』とダダをこねたらしい。慌てた内閣府が『LS600HL』の購入を決めたが、石破さんは納車までの2カ月間がガマンできず、やむを得ず『LS460』をレンタルしたようです」(永田町事情通)
……なんだそうである。
これ全部、我々が払っている税金なのである。

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