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多くの人が思い描く戦争というのは「国盗り合戦」みたいなものだ。権力者が土地や人を奪い取って支配を広げていくゲームのようなイメージ。古代から今に至るまで、それは基本的に変わらない。
しかし、冷静に考えてみれば、そんなことをしても誰の得にもならない。だってそうだろ、人はせいぜい数十年で死んでしまうんだよ。どんなに広い領土をぶんどっても、民衆を侍らせ、貢がせても、それで得られる優越感や快楽はあっという間に消えてしまう。そう思わないか?>
「思うよ。一時の快楽や優越感のために他人を大量に殺したり苦しませたりするなんて、それこそ『効率が悪い』よな。もっといい方法で幸福感を得られるはずだから」
<そうなんだよ。そんな簡単なことも分からないまま、なぜ人間は戦争や虐殺を繰り返してきたと思う? 戦争というのは、戦争を主導する権力者だけでなく、そこに参加して戦う兵士や、戦争を裏で支える民衆の協力も必要だ。もちろん、無理矢理従わせられる人たちが大多数だろうが、民衆が一致団結して権力者に戦争をやめさせるなんていうことは、歴史上まず起きなかった。不思議だと思わないか?>
「う〜ん、そういわれてもなあ……」
<答えを先にいおうか。人間を動かしている、人間以外の(ヽヽヽヽヽ)意志があるんだよ>
Nのその言葉に、俺の脳の中で、痺れるような衝撃が走った。
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ジャンル分け不能のニュータイプ小説。 精神療法士を副業とする翻訳家アラン・イシコフが、インターナショナルスクール時代の学友たちとの再会や、異端の学者、怪しげなUFO研究家などとの接触を重ねながら現代人類社会の真相に迫っていく……。 2010年に最初の電子版が出版されたものを、2013年に再編。さらには紙の本としても2019年に刊行。
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