「小4なりすまし事件」雑感
2014-11-30


なりすましや絵作りの手法と技術について

「10歳の中村」を名乗るネットユーザーが作った「どうして解散するんですか?」というサイトが「小学4年生が作ったとは思えない」と疑惑の目で見られ、すぐに「偽装」がばれて、書いた本人(20歳の大学生)が陳謝するという騒動があった。
書いたのはNPO法人「僕らの一歩が日本を変える」の代表・青木大和氏(20歳)。
彼は、「僕の軽率な言動により、関係のない多くの方に多大なご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、「僕らの一歩が日本を変える」の代表を辞任した。
これに対しては、多くの人たちが様々な反応をしている。
中でも、
「文章は世の中を動かせない」 (小田嶋 隆)
と、
「青木大和の焦りなどについて」 (宇佐美典也)
は、対照的で興味深い。
愛があるかないか、あるいは文章に表れるストレス指数のサンプルとでもいうか……。

ちなみに、僕は青木大和という名前に見覚えがあった。最初にこの事件を知ったとき、「あれ? もしかしてあの彼?」と気づいた。
今年出した『デジタル・ワビサビのすすめ 「大人の文化」を取り戻せ』(講談社現代新書)の中に、彼と「スーパーIT高校生」(当時)Tehuくんの対談(東洋経済ONLINE)(2014年1月2日)の一部を引用したのだった。
元記事は⇒ここ(前編)⇒ここ(後編)に今でもあるので読める。
一部を紹介すると……、
青木:(略)オレはデモなんかしても社会は変わらないと思っています。

Tehu:ホント、意味のあるデモって何?

青木:オレもそれがわからないから、デモが起きると絶対見に行くんだけど、参加者の年齢層がめちゃくちゃ高いんだ。見た感じ、定年すぎた人たちっぽくて、そのあたりって世代的に叫びたい世代じゃん。みんな時間を持てあましていて、鬱憤を晴らしに来てるんじゃないのかなって思う(笑)。

Tehu:政治家からそう見なされてもおかしくないよね。だからこそ、石破さんが「テロ行為だ」と言ったわけで。

青木:若い人にもぜんぜん響いてない。友達と「デモのニュース見た」という話はするけど、実際に行こうってヤツはやっぱりいなくて、結局、そこ止まり。少数の中で回していて、果たして意味があるのかな。そこを自分は変えていきたいんです。
でも、若い人はデモには行かないけど、ツイッターで思いを書く人はたくさんいるよね。

Tehu:いるいる。

青木:ということは、若者は政治に関心がまったくないわけじゃなくて、関心はあるんだけど、その発散場所がたぶんわからないんです。とくに、オレたち10代なんてまだ選挙権がないから、「選挙権を行使しろ」と言われてもできないし、「政治家になれば」って言われても、被選挙権もないわけで。それなら、そういう環境を自分たちがつくっていくしかない。

Tehu:(略)そもそも20歳未満は選挙権もないから、議員さんにとっては無視したって何の影響もない。それについてはどう思う?

青木:

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