──と始まるこの文章は、一級プラント技能士の資格を持ち、実際に日本国中の原発建設現場で作業を指揮してきた人の「遺書」です。平井氏は1997年1月、癌で亡くなりました。
●終焉に向かう原子力と温暖化問題(京都大学原子炉実験所 小出 裕章、2010年1月)
……還暦を超えていてなお肩書きは「助教」(かつての呼称なら「助手」)。反原発を貫き、長いことメディアからも抹殺されていた「原子力の専門家」が福島原発事故が起きる前年に淡々と述べた、非常に読み応えのある文章。
CO2温暖化説の嘘についても、はっきりと告発しています。
//一番ひどい主張は、二酸化炭素の放出を減らすためには、化石燃料への依存をやめ、二酸化炭素を出さない原子力に切り替えなければいけないという宣伝です。今日の報告はそれが如何にでたらめかを述べるものですが、現在の二酸化炭素悪者説には、それだけでないたくさんの嘘があります。まず、地球温暖化の原因は多様であり、二酸化炭素だけが原因ではありません。そして本当に大切なことは、生命環境を守るためにはエネルギー浪費を減らすことこそ必要なのに、それがむしろ見えなくされてしまっています。//
「ウラン残土すら始末できなかった日本」という話も非常に参考になります。