でたらめ解説の「安全だ」を見るとますます不安になる
2011-03-22


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テレビメディアは相変わらずひどい。危ない危ないと煽る人も問題ですが、でたらめを言って「安全だ」とやられるとますます不安になります。
例えばこの番組↑、さっきやっていて、あまりの無茶苦茶な解説に呆れました。
ほうれん草から54100ベクレル/kgの放射能が検出されたというニュースを受けて、「84kg食べても100ミリシーベルトを超えない」などという解説をしていました。
ベクレルは今出ている放射能の強さで、シーベルトは身体に影響を与える放射線量の数値(ここで言っている100ミリシーベルトは年間の数値)。まったく違うものなのに、無理矢理換算している。
この説明が滅茶苦茶であることは分かっているはずなのに、解説しなければいけない立場の近畿大学原子力研究所所長という人は「100ミリシーベルトを超えると健康に影響がでるのではなく、100ミリシーベルト以下は健康にまったく影響が出ないという意味です」と力説する始末。
こういう番組が増えてきたことを受けて、今まで冷静になろうと呼びかけていた他の専門家たちも、次第に「メディアのでたらめぶりが深刻」だとツイッターなどで言い始めています。
ベクレルをシーベルトに換算することはできません。マグニチュードを震度に換算できない、電圧を電流に換算できないのと同じことで。
(23日追記:もしするのであれば、核種ごとにどのような状況で摂取したとき、人体がどの程度の放射線被害を受けるかという計算モデルにあてはめて算出するように決められています⇒ここなどを参照 番組では放射能と単位時間あたりの放射線量の違いすら言わずに無茶な「換算」をしていました)

こういう番組が、ますます視聴者に不安を与える(こんな嘘を並べなければいけないほど状況は緊迫しているのか?と疑わせる)ことになるということが分からないんでしょうか。
……いや、多分、制作スタッフに単純に能力がなく、出演している人たちは過剰に口を閉ざしているだけのことなんでしょうが。

それに比べれば、このアニメのほうがずっとまとも。
すでにかなりの閲覧数になっているようです。
いろいろ細かい批判をする人もいるけれど、まあ、よくできているかなあ。
子供向けを装って、実は大人向けなんでしょう。

[原発]
[無能な政治家]

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